日本の工業デザインの礎を築いた一人、柳宗理によってデザインされ、1956年に発表された「バタフライスツール」。ジャパニーズモダンを代表する家具のひとつです。
同じ形の2枚の成形合板を対にし、1本の真鍮金具と2組のボルトナットだけで固定したシンプルな構造から、左右対称の美しいフォルムが生まれます。蝶が羽を広げたようにも見えることから、その名が付けられました。金具もまた柳の手によるデザインで、「柳ライン」と呼ばれる丸みのあるカーブが、武骨になりがちな金物の印象を和らげています。
柳のイマジネーションと、天童木工が長年培ってきた成形合板の技術。その出会いから生まれたバタフライスツールは、日本の工業デザインを代表する家具として、国内外で高く評価されています。
薄い板を接着剤で重ね、型に入れて圧力と熱を加える成形合板は、木目の方向を交互に重ねることで、少ない枚数でも高い強度と軽さを両立できるのが特徴です。無垢材では出せないしなやかな曲線も、この技術ならでは。真上から見た時に木目が左右対称に現れるよう、木取りにもこだわっています。
フランスのルーブル美術館やポンピドゥー・センター、アメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)やメトロポリタン美術館、イギリスのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界各地の名だたる美術館にコレクションされていることからも、そのデザインが時代や国境を越えて愛されていることがうかがえます。
個性的なフォルムでありながら、和洋を問わずさまざまなインテリアに馴染みやすく、スツールとしてはもちろん、サイドテーブルやディスプレイ台としてもお使いいただけます。
2枚の成形合板が互いに支え合う姿から、結婚のお祝いの品として選ばれることも。
重さは約2.2kg。片手でも無理なく持ち上げられる軽さなので、模様替えや掃除の際に気軽に動かせるのも嬉しいポイントです。カラーは、深みのある赤褐色から黒褐色まで表情豊かなローズウッド(ST色)と、明るく優しい色合いで空間を軽やかにしてくれるメープル(ナチュラル)の2色をご用意。どちらも成形合板ならではの、手に吸い付くようになめらかな質感と、体に触れる部分の柔らかな丸みをお楽しみいただけます。
ローズウッド(ST色)は現在1点のみ在庫がございます。2点以上ご注文の場合は受注生産となり、納期は1ヶ月半程度が目安です。メープル(ナチュラル)は受注生産品のため、納期は1ヶ月半程度が目安となります。長期休暇・年末年始・年度末などは工場の混雑により、納期が延びる場合がございます。
その後、バタフライスツールの原型をデザインし、数年間の研究開発を経て、1956年に銀座・松屋で開催された柳工業デザイン研究会展で発表。1958年には、バタフライスツールがニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されました。
1977年には、父・柳宗悦が設立した日本民藝館の館長に就任。2002年には文化功労者に選ばれました。
【詳細情報】
| 素材 | 表面材:ローズウッド板目(ST色) / メープル板目(ナチュラル)、芯材:ホワイトビーチ |
|---|---|
| サイズ | 幅42.5cm × 奥行31cm × 高さ38.7cm / 座面高34cm |
| 重さ | 約2.2kg |
| 製造 | 日本 |
| 備考 | グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞 / グリーン購入適合製品 / 受注生産品の納期は1ヶ月半程度が目安です。長期休暇・年末年始・年度末などは納期が延びる場合がございます。 |
将棋の駒でも知られる木工の街・山形県天童市で、1940年に創業。確かな職人技術に、当時まだ新しかった成形合板技術を組み合わせ、国産家具の新たな地平を切り開いてきました。
丈夫で使いやすい量産家具にとどまらず、日本を代表する建築家やデザイナーとともに、無垢材では出せない曲面と美しいフォルムの家具作りに挑戦し続けています。
優れた家具とは、次の世代へ受け継がれる財産。天童木工は、親から子、孫へと受け継がれる家具を、発祥の地・天童より届けています。